香川県東かがわ市を代表するお菓子、和三盆を知っていますか？
和三盆は季節の花などをかたどった繊細な細工と、上品な甘さが特徴の高級干菓子です。
この記事では、和三盆について解説しています。
和三盆の特徴やおいしさの秘密、和三盆を使用した最新のスイーツまで幅広く紹介します。
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和三盆ってどんなお菓子？
和三盆は竹糖というサトウキビの一種を原料にした、日本特有の砂糖です。
和三盆とは和三盆糖そのものを指す場合もありますが、一般的に和三盆糖の干菓子を指す場合が多いです。
和三盆の原料である竹糖は、香川県東部と徳島県でしか栽培されておらず、干菓子の和三盆は香川県東かがわ市の名産品となっています。
和三盆の干菓子は抹茶のお茶菓子などで知られており、上品な味わいはもちろん、繊細な細工で目でも楽しいお菓子です。
和三盆の歴史と製法
和三盆の特徴は、四季折々の花などをかたどった美しい細工と、淡雪のようなくちどけ、それと上品でまろやかな甘さです。
和三盆の特徴は、江戸時代から続く伝統的な製法によって生み出されています。
では、和三盆の歴史と製法について詳しく解説していきます。
和三盆の歴史
和三盆の歴史は、江戸時代に8代将軍徳川吉宗によって糖業が奨励されてことが始まりです。
当時の香川県には原料のサトウキビが栽培されておらず、サトウキビの栽培方法や製糖方法の改良を経て、1790年に和三盆の製法が完成しました。
特有の製糖方法で作られた和三盆は白い色とまろやかな甘みが特徴です。
江戸時代には、和三盆は讃岐の白砂糖と呼ばれ珍重されました。
和三盆の製法と特徴
和三盆は、現在も江戸時代からの伝統製法を受け継いで作られています。
和三盆の製法は次の3つが特徴です。
- 原材料で特殊なサトウキビ「竹糖」を使用する
- 製糖の途中で砂糖の結晶から糖蜜を分離する
- 糖蜜を分離する際に砂糖の結晶を押して研ぐ
和三盆の原料は、「竹糖」という特殊なサトウキビで、香川県東かがわ市周辺にのみ栽培されています。
製糖する際は、竹糖から絞った汁を煮つめて撹拌し、結晶化します。
この結晶から糖蜜を取り出す工程が、和三盆の製法の特徴です。
糖蜜を取り出す工程は、重石で圧迫する「押し舟」と砂糖の結晶を丸く研ぐ「研ぎ」を繰り返しおこないます。
なお和三盆という名称は、「研ぎ」の作業を3日間おこなうことから付けられました。
和三盆の特徴であるまろやかな甘みは、砂糖の結晶を丁寧に研ぐことで生まれたものです。
こうして作られた和三盆糖は、細工が施された木型で型抜きされて完成します。
個性豊かな最新の和三盆
季節の花などの伝統的な細工が印象的な和三盆ですが、現在は細工の種類も豊富で個性豊かです。
たとえば、ポケモンのヤドンをモチーフにした和三盆です。
香川県では「うどん県」のPRキャラクターとして、ポケモンのヤドンがうどん県をPRしています。
香川県の老舗和三盆店である「ばいこう堂」と「三谷製糖羽根さぬき本舗」では、ヤドンコラボの和三盆が販売されています。
▽ばいこう堂 ヤドンコラボ和三盆 （公式オンラインストア）
▽三谷製糖羽根さぬき本舗 ヤドンコラボ和三盆 （公式オンラインサイト）
また、現代的なパッケージが特徴的な動物モチーフの和三盆もあります。
こちらはAmazonや楽天市場でも購入可能です。
和三盆の特徴を活かした最新の和三盆スイーツ
和三盆は干菓子だけではなく、さまざまなスイーツで使用されています。
クッキーやケーキ、プリンなどの洋菓子でも使用されており、和三盆特有のまろやかな甘みが特徴です。
では、おすすめの最新和三盆スイーツを紹介したいと思います。
せっかくなので紹介するスイーツのお店はすべて、和三盆の本場である香川県のお店を紹介しています。
▽菓匠もりん 和三盆クッキー「がらんの小石」
「がらんの小石」はホロホロとした口のなかでとろける食感と、和三盆特有のまろやかな甘さが特徴のクッキーです。
和三盆以外にも、チョコやいちごなどの豊富なフレーバーが魅力です。
▽シカ 和三盆バウムクーヘン 「和三盆ブリュレ」
「和三盆ブリュレ」は、和三盆の上品な甘みと香ばしいキャラメリゼが特徴的なバウムクーヘンです。
メディアでも取り上げられた人気商品です。
▽かにわしタルト 和三盆プリンタルト
香川県の有名なタルト専門店、かにわしタルトの和三盆プリンタルトです。
楽天市場では、ふるさと納税の返礼品で選択できます。
今回は和三盆について紹介しました。
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