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英国女王が愛したお菓子「ヴィクトリア・サンドイッチケーキ」の由来

お菓子の歴史

アフタヌーンティーは19世紀半ば、ヴィクトリア女王の統治時代に貴族の間で流行し今日に至ります。

アフタヌーンティーに欠かせないものは紅茶、そしてお菓子です。

今回はヴィクトリア女王が愛したお菓子「ヴィクトリア・サンドイッチケーキ」について、その由来やレシピについて解説したいと思います。

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ヴィクトリア・サンドイッチケーキってどんなお菓子?

ヴィクトリア・サンドイッチケーキとは、どんなお菓子なのでしょうか。

その特徴と作り方を説明します。

ヴィクトリア・サンドイッチケーキの特徴

ヴィクトリア・サンドイッチケーキの特徴はこの2つが挙げられます。

・ バターの入ったスポンジケーキをふたつ重ね、その間にジャムをはさんだケーキ

・ スポンジケーキをスライスして2つに分けるのではなく、高さが低いケーキ型を2つ使用し、スポンジケーキを2台作って重ね合わせる

「サンドイッチ」という名前ですが食パンに具材をはさんだものではなく、ケーキの一種です。

日本のケーキ店で見る機会は少ないですが、通販で買えるお店もあります。

なかなか出会える機会が少ないケーキのため、通販で買えるのはありがたいですね。

▽通販のリンクはこちら

ヴィクトリア・サンドイッチケーキのレシピ

ヴィクトリア・サンドイッチケーキのレシピは簡単に書くとこんな感じです。

① バター、砂糖、卵、薄力粉、ベーキングパウダーを混ぜ合わせて生地を作る。

② 生地を2つのケーキ型に分け、オーブンで焼く。

③ 焼きあがったら型から外し、冷ます。

④ 片方のケーキの上にジャムを塗る。

⑤ もう片方のケーキを重ね、上から粉砂糖を振って完成。

NHKのテレビ番組「グレーテルのかまど」で詳しいレシピが紹介されていました。

工程ごとの写真付きでとても分かりやすいのでおススメです。

 「グレーテルのかまど」サンドイッチケーキ

ヴィクトリア・サンドイッチケーキが誕生した背景

ヴィクトリア・サンドイッチケーキが誕生した背景には、ヴィクトリア女王と夫であるアルバート公との深い絆を感じるエピソードが由来とされています。

では、そのエピソードについて見ていきたいと思います。

ヴィクトリア女王とアルバート公

ヴィクトリア女王とアルバート公 (出典:Wikipedia 著作者情報:ジョン・ジェイベズ・エドウィン・メイオール – Alexander Palace Forums, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=8846371による)

ヴィクトリア女王は21歳の時にドイツから来たアルバート公と結婚しています。

アルバート公は両親が浮気をするなど不仲だったため、両親を反面教師として誠実な夫であろうと努めたそうです。

公私にわたってヴィクトリア女王を支え続け、ヴィクトリア女王もそんなアルバート公のことをとても愛していました。

例えばアルバート公の故郷であるドイツのクリスマスの習慣などを王室に取り入れるなど、アルバート公のことを尊重したエピソードが残っています。

そんなアルバート公は42歳の若さでこの世を去ってしまいました。

アルバート公の死を嘆き悲しんだヴィクトリア女王はその後亡くなるまでの39年間、黒い喪服だけを着てずっと喪に服していたそうです。

ヴィクトリア女王の悲しみを癒すお菓子として誕生

最愛の夫アルバート公を亡くしたヴィクトリア女王は公務を離れ、ワイト島にある別荘オズボーン・ハウスにひきこもるようになりました。

そんなヴィクトリア女王をを慰めようと作られたのがこのヴィクトリア・サンドイッチケーキです。

一説によると公務復帰の際のティーパーティーで提供されたとも言われています。

ヴィクトリア女王はこのヴィクトリア・サンドイッチケーキをたいそう気に入り、国民にも広まりました。

現在ではイギリスを代表するお菓子のひとつとしてイギリス国民に愛されています。

お菓子で学ぶ歴史

今回はイギリスのヴィクトリア・サンドイッチケーキについて解説しました。

筆者はお菓子が誕生したエピソードなど、雑学や歴史背景を調べることが好きです。

今回のようなお菓子の歴史についてはシリーズ化していきたいと思います。

今回紹介したヴィクトリア・サンドイッチケーキはこちらから購入できます!

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